剣山(つるぎさん)は、四国に位置する標高1,955mの山で、西日本および四国第二の高峰であり、徳島県の最高峰である。徳島県三好市東祖谷、美馬市木屋平、那賀郡那賀町木沢の間に位置する。日本百名山の一つ。別名太郎笈(たろうぎゅう)と呼ばれ、南西側の次郎笈と対峙する。 一帯は剣山国定公園に指定されている。山頂付近の剣山御神水は環境省選定名水百選。剣山水源の森は林野庁選定水源の森百選78番。剣山山系は徳島県観光協会・徳島新聞社選定とくしま88景。
概要登山口から登山道の中央付近までは登山リフトも設置されており、日本百名山の中でも、山頂直下までロープウェイが通じている筑波山や、山頂付近までドライブウェイが通じている伊吹山や大台ヶ原山と並び、 最も登りやすい山のひとつである。また、剣山山頂からの眺めは非常に素晴らしく、高原のように広いため、シーズンを通して登山客が多い。ただ、その裏腹に、登山道や山頂でのゴミのポイ捨てなどの一部登山客のモラルの問題、アクセス道路(国道438号・国道439号)の整備など、改善すべき課題がある。 山頂は「平家の馬場」と呼ばれ、ミヤマクマザサを中心とする平坦な草原となっており独特の風景を作っているが、平坦であるために登山者に踏み荒らされ裸地化が著しかった。そのため1974年にはロープで登山道以外を立ち入り禁止にする措置を取ったが、1993年からは木道を設置する工事が進められ、2004年に山頂三角点周辺の登山道が木道化したことにより、「平家の馬場」の登山道は、ほぼ全てが木道になった。山頂には一等三角点「剣山」1954.65mが設置されている。 修験道の山としても古くから知られ、山頂近くには「行場」と呼ばれる修行用の難所がある。 多くの花が咲くことでも知られているが、宮尾登美子の「天涯の花」 の影響で、近年はキレンゲショウマの人気が高まっている。 自然標高が高いため、山頂近辺には温帯上部の針葉樹林の要素が見られる。山頂付近にはコメツガ、ウラジロモミのほか、固有種のシコクシラベが生育する。また環境省レッドリストにより「絶滅のおそれのある地域個体群」に評価されているツキノワグマの四国山地個体群が分布している。これらのことより、国指定剣山山系鳥獣保護区(大規模生息地)に指定されている(面積10,139ha、うち特別保護地区1,189ha)。 山名の由来安徳天皇ゆかりの剣が由来であるとされるが、頂上直下にある大剣神社の剣岩が由来とする説もある。ただし、この大剣を深田久弥は厖大な山容の一点景にすぎないと述べている。 呼び名について「つるぎさん」が神社の名称等、歴史的に見ても正しいのだが、北アルプスの白馬岳(「しろうまだけ」が正しいが、「はくば」と読まれることが多く、地元自治体の名前も地元の駅名も山小屋名も「はくば」が正式である。)と同様に音読みの「けんざん」と呼ぶ人が、地元徳島県の人を中心に多く、呼び名についての論争があった[1]。ただし、徳島県は1963年に読みを「つるぎさん」として統一することを決めており、剣山の近隣自治体の名前は「つるぎ町」であるなど、公式には「つるぎ」で統一されている。 山小屋
測候所かつて剣山山頂には富士山頂に次ぐ、日本で2番目に高い標高にある測候所があった。1943年に設置され、1991年に自動化され無人となり、1994年に名称が剣山観測所に変更された。高層気象観測の技術革新により、2001年に廃止されたが、建物や屋外の観測機器の多くは今でも撤去されていない。 観測データの1961年から1990年の累年平均値による平年値は以下の通りであり[2]、ケッペンの気候区分ではDfbに属する。1981年2月26日には最低気温−23.5℃を記録した。 測候所の位置は北緯33°51′、東経134°06′、露場の高度は1944.8m、気圧計の高度は1945.6mである。
周辺近くの一宇地区にあるスキー場が厳冬季に運営される。規模は四国最大。 日本最長の未舗装道として有名な剣山スーパー林道が近くにある。 関連その他剣山を舞台にした作品小説漫画歌
参考文献外部リンク
Questions for article: |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
This article is from Wikipedia. All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
IHS Europe: Infrared Heating Systems for Home and Business.